WordPressをVPSに移行する完全ガイド:さくら・ConoHaからの手順と注意点

さくらインターネットやConoHaからVPSへWordPressを移行する手順を詳しく解説。データベースのエクスポート・インポート、ファイル転送、DNS設定の変更など、実践的なステップを紹介。

WordPressVPS移行ConoHaさくらデータベース2026/5/25

はじめに

WordPressサイトをより高速で安定した環境に移行したいと考えるなら、VPS(仮想専用サーバー)への移行は有力な選択肢です。特に、さくらインターネットやConoHaなどのレンタルサーバーからVPSに移行することで、リソースを専有でき、カスタマイズの自由度も高まります。本記事では、具体的な手順をデータベースの移行、ファイルの転送、DNS設定の変更まで詳しく解説します。

移行前の準備

1. 新しいVPS環境のセットアップ

まず、VPSプロバイダー(例:さくらのVPS、ConoHa VPS)でサーバーを契約し、OS(通常はUbuntuやCentOS)をインストールします。次に、Webサーバー(ApacheやNginx)、PHP、MySQL/MariaDBをインストールします。WordPressの動作に必要なバージョンを確認しておきましょう。

2. バックアップの取得

移行作業中に問題が発生した場合に備え、必ず元のサーバーから完全なバックアップを取ります。

  • ファイルのバックアップ: WordPressのルートディレクトリ(通常/home/ユーザー名/public_htmlなど)を丸ごとダウンロードします。FTPやSSH(scpコマンド)を使用します。
  • データベースのバックアップ: phpMyAdminからエクスポートするか、コマンドラインでmysqldumpを使用します。
  • <h1>データベースのエクスポート例</h1>
    mysqldump -u ユーザー名 -p データベース名 > backup.sql
    

    データベースの移行

    1. データベースのエクスポート

    元のサーバーで、WordPressのデータベースをSQLファイルとしてエクスポートします。

    2. 新しいVPSでデータベースを作成

    新しいサーバーにSSHでログインし、MySQLに接続してデータベースとユーザーを作成します。

    CREATE DATABASE wordpress_db;
    CREATE USER 'wp_user'@'localhost' IDENTIFIED BY 'パスワード';
    GRANT ALL PRIVILEGES ON wordpress_db.* TO 'wp_user'@'localhost';
    FLUSH PRIVILEGES;
    

    3. データベースのインポート

    エクスポートしたSQLファイルを新しいサーバーに転送し、インポートします。

    mysql -u wp_user -p wordpress_db < backup.sql
    

    WordPressファイルの移行

    1. ファイルの転送

    元のサーバーからWordPressの全ファイルを新しいVPSに転送します。scpやrsyncを使うと効率的です。

    <h1>例:scpで転送</h1>
    scp -r ユーザー名@旧サーバーIP:/path/to/wordpress/* /new/path/to/wordpress/
    

    2. パーミッションの設定

    新しいサーバーで、WordPressのディレクトリとファイルのパーミッションを適切に設定します。

    chown -R www-data:www-data /path/to/wordpress
    find /path/to/wordpress -type d -exec chmod 755 {} \;
    find /path/to/wordpress -type f -exec chmod 644 {} \;
    

    wp-config.phpの修正

    新しいデータベースの接続情報に合わせて、wp-config.phpを編集します。

    define('DB_NAME', 'wordpress_db');
    define('DB_USER', 'wp_user');
    define('DB_PASSWORD', 'パスワード');
    define('DB_HOST', 'localhost');
    

    また、サイトURLが変わらないように注意してください。ドメインを変更する場合は、後述の手順で対応します。

    DNS設定の変更

    1. 新しいサーバーのIPアドレスを確認

    VPSのコントロールパネルで割り当てられたIPアドレスを確認します。

    2. ネームサーバーまたはDNSレコードの変更

    ドメインの管理画面で、Aレコードを新しいIPアドレスに変更します。TTL(生存時間)を短くしておくと、反映が早まります。

    3. 反映待ち

    DNSの変更は全世界に浸透するまでに最大24時間かかることがあります。その間、旧サーバーと新サーバーの両方でサイトが表示される場合があります。

    動作確認と最終調整

    1. サイトの表示確認

    新しいVPSのIPアドレスに直接アクセスして、WordPressが正しく表示されるか確認します。

    2. パーマリンク設定の更新

    管理画面にログインし、設定 > パーマリンク設定 で「変更を保存」をクリックして、.htaccessを再生成します。

    3. プラグインとテーマの確認

    すべてのプラグインとテーマが正常に動作するか確認します。特にキャッシュ系プラグインは設定の再調整が必要な場合があります。

    4. セキュリティ対策

  • ファイアウォールの設定(UFWなど)
  • SSHの鍵認証設定
  • WordPressのセキュリティプラグイン導入
  • 移行後の注意点

  • メール送信: VPSではメールサーバーの設定が必要な場合があります。必要に応じてSMTPプラグインを使用します。
  • バックアップの定期化: 移行後は、自動バックアップの仕組みを導入しましょう。
  • パフォーマンスチューニング: 必要に応じて、PHPのOPcacheやサーバーキャッシュを設定します。

  • *この記事は実際のVPS環境での構築経験に基づいています。料金・スペックは執筆時点のものであり、最新情報は各事業者の公式サイトでご確認ください。*

    まとめ

    WordPressのVPS移行は、手順を踏めば難しくありません。特にさくらインターネットやConoHaからの移行では、各社のVPSサービスが提供する簡単な移行ツールを利用することも検討しましょう。ただし、データベースの整合性やファイルのパーミッションなど、細かな点に注意が必要です。このガイドを参考に、スムーズな移行を実現してください。