VPSでLVMパーティションを拡張する方法:ディスク容量不足を解消
VPSのディスク容量不足を解消するためのLVMパーティション拡張手順を解説。論理ボリュームの拡張、物理ボリュームの追加、ファイルシステムのリサイズまで具体的に紹介。
*この記事は実際のVPS環境での構築経験に基づいています。料金・スペックは執筆時点のものであり、最新情報は各事業者の公式サイトでご確認ください。*
VPSでLVMパーティションを拡張する方法:ディスク容量不足を解消
VPS(Virtual Private Server)を運用していると、ディスク容量が不足することがあります。特に、LVM(Logical Volume Manager)で管理されているパーティションでは、物理的なディスクを追加したり、既存のボリュームグループに空き領域があれば、論理ボリュームを拡張できます。この記事では、VPS上でLVMパーティションを拡張する具体的な手順を解説します。
前提条件
lsblkやlvdisplayで確認)1. 現在のディスク状況を確認
まず、以下のコマンドで現在のパーティション構成を確認します。lsblk
出力例:
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda 8:0 0 20G 0 disk
├─sda1 8:1 0 1G 0 part /boot
└─sda2 8:2 0 19G 0 part
└─ubuntu--vg-ubuntu--lv 253:0 0 19G 0 lvm /
この例では、/dev/sda2が物理ボリューム(PV)、ubuntu-vgがボリュームグループ(VG)、ubuntu-lvが論理ボリューム(LV)です。ルートファイルシステムがLV上にあります。
次に、ボリュームグループの詳細を確認します。
vgdisplay
--- Volume group ---
VG Name ubuntu-vg
System ID
Format lvm2
Metadata Areas 1
Metadata Sequence No 2
VG Access read/write
VG Status resizable
MAX LV 0
Cur LV 1
Open LV 1
Max PV 0
Cur PV 1
Act PV 1
VG Size <19.00 GiB
PE Size 4.00 MiB
Total PE 4863
Alloc PE / Size 4863 / <19.00 GiB
Free PE / Size 0 / 0
この例では、VGに空き領域(Free PE)が0なので、拡張するには新しい物理ボリュームを追加するか、既存のPVを拡張する必要があります。
2. ディスクを拡張する(プロバイダ側の操作)
多くのVPSプロバイダでは、コントロールパネルからディスクサイズを増やすことができます。例えば、DigitalOceanやLinode、Vultrなどでは、プランをアップグレードするか、追加のブロックストレージをアタッチします。この記事では、既存のディスク(/dev/sda)が拡張された場合と、新しいディスク(/dev/sdb)が追加された場合の両方を説明します。
3. 既存のパーティションを拡張する(ディスクサイズが増えた場合)
VPSのプランを変更してディスク容量が増えた場合、OS上ではまだパーティションが古いサイズのままです。まず、パーティションテーブルを再読み込みし、パーティションサイズを拡張します。#### 3.1 ディスクの認識を更新
sudo partprobe /dev/sda
または、再起動しても構いません。
#### 3.2 パーティションのサイズを変更
fdiskやgrowpartを使用してパーティションを拡張します。
sudo growpart /dev/sda 2
ここで、2はパーティション番号(例:sda2)です。growpartがインストールされていない場合は、cloud-guest-utilsパッケージをインストールします。
sudo apt update && sudo apt install cloud-guest-utils -y
#### 3.3 物理ボリューム(PV)を拡張 パーティションを拡張したら、PVにその変更を反映させます。
sudo pvresize /dev/sda2
これで、PVが新しいサイズに拡張され、VGに空き領域が追加されます。
#### 3.4 ボリュームグループの空きを確認
vgdisplay
Free PEが増えているはずです。
4. 新しいディスクを追加する場合
新しいディスク(例:/dev/sdb)がアタッチされた場合、以下の手順でLVMに追加します。#### 4.1 新しいディスクを確認
lsblk
#### 4.2 新しいディスクにパーティションを作成(オプション) LVMでは物理ボリュームとしてパーティション全体を使うこともできますが、通常はパーティションを作成します。
sudo fdisk /dev/sdb
n で新しいパーティションを作成p でプライマリパーティションt でタイプを 8e(Linux LVM)に変更w で書き込み#### 4.3 物理ボリュームを作成
sudo pvcreate /dev/sdb1
#### 4.4 ボリュームグループに追加
sudo vgextend ubuntu-vg /dev/sdb1
#### 4.5 空き容量を確認
vgdisplay
5. 論理ボリューム(LV)を拡張
VGに空きができたら、LVを拡張します。sudo lvextend -L +5G /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
または、VGの空きをすべて使う場合:
sudo lvextend -l +100%FREE /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
6. ファイルシステムをリサイズ
LVを拡張しただけでは、ファイルシステムのサイズは変わりません。ファイルシステムに応じてリサイズコマンドを実行します。 sudo resize2fs /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
sudo xfs_growfs /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv
(マウントポイントを指定する場合は sudo xfs_growfs /)
7. 拡張の確認
最後に、ディスク容量が増えたことを確認します。df -h
ルートパーティションのサイズが増えているはずです。